湊かなえ著『物語のおわり』感想。本音が言えない人にオススメ!!

スポンサードリンク





全部が繋がってく感じが結構爽快だったなぁ〜!

最初のストーリーがスパッと止まってシーンが切り替わるからなんなのか全然わかんなかったけど、

最初のストーリーが小説で、その小説の話の展開を巡っていろんな人の物語に当てはめてくって感じでした。

伝わりにくいと思いますが、ジグソーパズルのような小説でしたねー。

 

今回は、『物語のおわり』という小説の、

・良かった点

・残念だった点

・どんな人にオススメか

の3点で書いていこうと思います!!

 

良かった点

面白い構成だった。

最初に一つの物語があります

そして6人かな?

進路に悩んだり、生き方に悩んだりしてる6人が旅に出ます。

夢を諦めるための最後の旅だったり、思い出の場所だから戻ってきたりと色々理由はあります。

 

そんな中で最初の物語が『空の彼方』という小説という形になって、その6人にリレーのような感じで回っていきます。

そして、その小説には終わりがありません。

「読者の想像にお任せ!」みたいなオチを作らないで自分の言葉を言い切らないようなよくあるやつです。

小説を受け取った人が自分の今の現状などを元にエンディングを考えていきます。

 

少しネタバレを含みますが、簡単に説明すると、

「パン屋の娘が、有名小説家の弟子に慣れるというチャンスをもらって田舎から東京に行く。そしてそれは家族からも結婚を前提に付き合ってる人からも止められる。そして、その反対を押し切り電車で東京に行こうと駅に行くと、その旦那がいた。」

そこで終わりです。

色々はしょってるのと、何で止められたのかなどはもっと詳しく本書には書かれていますが

この中途半端な終わりに6人がエンディングを考えています。

 

その構成が斬新で、勉強になりました。

この人の状況だったらこう考えるのかというような

その人に合わせたエンディングができていきます。

僕がこの小説を受け取ってたらどう考えるかなー。

 

ちゃんと小説にはエンディングがある。

『空の彼方』はエンディングのない小説かと思われましたが、

最終的には続きがありました。

ネタバレになるかもしれないので深くは書けませんが、

「価値観の押し付けで反対をしていたわけではない。」

ということがちゃんと伝わってきたので僕的には結構スッキリしました。

 

そしてやはり、

どんな結末になろうとも、どんなに批判されるようなことになったとしても作品を作るからにはちゃんと自分の考えを言い切って欲しいな

と、僕も思います。

 

この小説では、「途中で終わる物語。」

そして「最後のオチまで書いてる物語。」

2つの話が見れて新鮮でした。

 

残念だった点。

共感がしずらい。

正直これは僕の問題なのですが、基本的に湊かなえさんの小説は

不幸な人や不自由な人が主人公になることが多いと思います。

親からの縛り、常識やルールからの縛り、いじめなど。

 

僕はそういう不自由や不幸とは無縁の幸せな生活を送ってきたのでそういう主人公たちに感情を移入することができなかった。

しかもノンフィクションではなく、作り物の世界での不幸物語はただただ嫌な気分になったりすることが多い。

でもそういう社会問題の提起が湊かなえさんの持ち味だと思うからこれからもそういう作品を読んでいきたいなと思います。

 

どんな人にオススメか

”本音”を隠して、それが原因で問題が起きてる人。

そんな人にオススメしたいです。

今回の小説リレーが始まった根本の理由は、日常からの逃げ。

日常から逃げて非日常な場所で出会った人たちが手にしていきました。

 

”逃げ”という表現はおかしいかもしれませんが、きちんと話をしていれば解決した可能性があることも多かった。

この小説の裏に書いてある本書の説明にも、

あなたの「今」を動かす、力強い物語。

と書かれています。

 

自分が間違っていれば謝って許してもらう。

自分の気持ちが軽くなるためではなく、相手の気持ちになって、

傷つけてしまったこと、相手が求めてることを考える。

 

そして本当は相手に伝えて起きたかったことも嘘をつかずに伝える。

そんなことが書かれています。

 

本音を言えば、熱意は伝わるものだと僕も思ってます。

人に信用してもらうというのは普通に難しいですよね。

 

人とうまくやっていくためのは嘘も建前もお世辞も必要。

でもそんな、

「うまくやっていくため」に嘘をついて

「うまくいかなかった」のであれば本心を語るしかない。

 

僕もこの本を読んでいてそう思いました。

以上です!!

 

おまけ:空の彼方。

今までので僕の中での感想は終わりです。

ここからは、エンディングのない小説『空の彼方』について僕も考えてみようと思います。

 

まず僕は、「恋」と「愛」は全然違うと思ってます。

それが「恋」なのであれば、相手の考えを尊重して好きにさせる道を選ぶと思います。

あくまで他人ですからね。

 

そして「愛」なのであれば、相手の意見を尊重した上で最大限最善の道を考えると思います。

その道が本当に正しいのか。本当に小説家として弟子になることが正しいことなのか。

自分の感情は置いといて相手のための最善を考えます。

 

この本書の結末も「愛」を持った対応でしたね。

ただ、一緒っていうのはつまらないので、新しいエンディングを考えたいと思います。

僕がエミの立場だったらどうするかを考えて展開してみようと思います。

 

考え方が合わずハムさんを振り切って東京に行く。

それで縁が切れるようならそれでいい。

東京で暮らすことを決意。

小説家としての生活を夢見るがうまくいかない。

やり切ったから後悔はしてない。

新しくやりたいことを探す。

ハムさんじゃない人と結婚する。

一生東京で生きて行く。

 

本書の流れが一番綺麗だと思うし、僕が考えるハッピーエンドもそんな感じです。

でもあえて全く違う展開もありかなっていうのと、もし自分が夢追い人だったらそうするなってことで新しい結末も考えてみましたー。

スポンサードリンク




コメントを残す