湊かなえ短編小説『望郷』は、いじめ解決のヒントになる作品だった。

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湊かなえさんの短編小説集の『望郷』を読みました。

6作品入っていて、全部テーマは一つの島での暮らしでしたねー!

ジャンル的にはミステリーになるらしいんですが、それは読み終わった後に知りました。

謎の怖さがありましたねー。

本当に、

「人ってこんなたった一瞬の言葉や行動で人生狂うことがあるんだよなー。」っていうのを改めて思いましたね。

 

 

 

湊かなえさんの小説はめちゃくちゃ好きなので全部読みたいですねー。

解説でも書いてあったけど、湊さんの作品は『闘う女たち』って感じなのがかっこいいですね!

今回もスポットを当てられる量の差はあっても一回も女性が出ないことはなかったです。

 

そんな感じで今回は『望郷』のレビューをしていこうと思います!

ネタバレになってしまう可能性もあるので注意です!

 

・良かった点

・悪かった点

・どんな人にオススメか。

今回もこの3つを書いていこうと思います!!

 

良かった点

最後は全作品ハッピーエンド

前半の闇要素が多い分、最後の結末で泣きそうになりますね。

どの作品もみんな精神力が強いなと本当に尊敬します。

僕だったら嫌すぎて逃げますね。

「逃げるための努力」というものに走ると思います。

でもこの主人公たちはみんな真っ向から立ち向かって歩いている。

絶対に自分だったらそうしないなと思いつつもそれを乗り切ろうと頑張る姿は見ていてジーンときますねー。

 

ネガティブな要素を作ってるのも「人」だし、

ハッピーエンドな展開を作り出してるのも「人」。

 

人の良さも悪さも学べる

改めて「人との繋がり」の大事さが学べる作品でした。

 

 

ちょっとした「言葉」や「行動」が人生を狂わせる。

この作品を読んでる時に「いじめ」というワードが何度も出てくるんですけど、

元を辿っていくと、理由がくだらなすぎる。

しかもやってる側も悪いと気づかないし、「ノリ」「他の人が悪い」といったような状況。

 

でもこんなのは普通に現実で起きる。

”たった一言”だけ余計なことを言っちゃったせいで嫌われるかもしれないし、いじめられるかもしれない。

 

それは言葉だけに限らない。

今回の話の中で「上級生がタバコを吸ってるところを目撃した」というところから、

先生にチクったという疑いをかけられ、イタズラをして、本当にチクった奴からもいじめを受け、精神がボロボロになり、

誰にも相談できない。体に異常も出始めた。

そんな目にあった少年が出てきます。

何でそんな目にあうのかもわかりません。

 

その少年がやってしまったこととしては、「上級生がタバコを吸ってるのを目撃した」ということだけ。

その場面は3人で見ていたんですが、他の2人には裏切られます。

「未成年がタバコを吸った」という犯罪行為の報告をしただけなのに。

しかもそれは友達の2人がやったことで自分は一切何もしてない。なのに2人が自分のせいにした。

訳も分からずいじめられる。

 

そして教師にも原因がある。

タバコを吸った容疑がある上級生の人に対して”下級生から報告があった。”と言ってしまったのだ。

それで報告したのが下級生3人組だということも確定してしまった。

 

たかが、”タバコを吸った”という他人に迷惑をかけない犯罪行為のために

”いじめ”という他人の人格破壊の行為に発展した。そしていじめは犯罪にならない。

タバコを吸うのはいけないことで注意されるのに、いじめは注意されない。

 

意味がわかんないですよね。

「いじめを解決する能力がないんなら、タバコくらい許したらいいじゃん。」というのが僕の考えです。

 

何かを学ぶために学校というものが存在するわけで型にはまるロボットを作るのが教師の仕事じゃないでしょう、

ルールが変わることなんか社会に出たらよくある話何だから、

「ルールを守れ」「みんなに合わせろ」

なんて言ってたら絶対に柔軟に対応できない人間に育っていくと思うんですよね。

 

タバコも酒も別にやらせたらいいじゃん。ちょっとカッコつけたいだけなんだし。

万引きやいじめのような他人の迷惑になることは絶対ダメですが。

 

少し話がずれそうですが、本当に恐ろしい話です。

たった一瞬の出来事で人生が狂う。

この怖さについてはこれから常に考えていこうと思います。

 

 

悪かった点。

 

悪かったというよりは、残念だなぁって思ったようなところですかね!

プラスよりマイナスの方が多い

まず、闇が強すぎていつまでも引きずる笑笑

それが良さでもあり、問題について考えるいい機会でもあるわけなんですが、

例えば上で書いたような

「本当にささいな出来事で人生が狂う」のような出来事。

 

これを読んだ後、「何で何もしてないのにこんな目にあわなきゃいけないんだろう。。?」

みたいなことを引きずって続きが読めなかったw

 

あと、全作品ハッピーエンドとは書いたんですけど、大抵は「運命によって決まった不運」なんですよ。

湊さんの作品全体を通して言えることなんですけど、

自分が過去にやった行為に対しての不運ではなく、”運が悪い”ただそれだけで自分は何もやってないのになぜか悲惨な目にあってるのが多いです。

それが作品を通して可哀想だなっていつも思うことです。

 

勉強しなかった→就職できなくなった→年収安い→辛い。

的な感じじゃないんですよ。

 

・親が殺人犯だから、いじめられる。

・タバコを吸ってるのを目撃しただけでいじめられる。

・権力を持ってる祖母のせいで自分は贅沢も楽しむことさえも禁止されてる。

などなど。

 

マイナスから始まるからハッピーエンドを迎えたとしても、「さすがに報われるよなぁ。。」

っていう気持ちになっちゃうんですよね。

だって自分関係ないもん。

そんなモヤモヤがあります、いつも。

 

 

どんな人にオススメか?

さぁ、まとめです。

僕的には湊さんの作品はいつも感情が動かされるので、

メンタル的に沈んでる人は気をつけた方がいいかもしれないです!

 

大前提として僕はプラスに変わるのならなんでもいいと思ってます。

仮にさっきの「いじめ」に関しても絶対ないとは思いまずが、極論を言えばポジティブになるならいじめもいいと思うんですよ。

 

それと同じで本を読んだ後に「プラスの感情になるか。」「マイナスの感情になるか。」

僕は漫画ですら自分の考えかたを作っていく上で役立てていこうと思ってるので無駄にしないようにプラスに捉えますが、

「漫画ばっかり読んでたら1日終わった、自分はなんてクズなんだ。。」

って思う人にとっては漫画は悪ですよね?

そういうことです。

なので本によって起きる感情をプラスに捉えられる人にはオススメです。

 

あとは、単純にミステリーが好きな人にも、普通にオススメです。

湊かなえさんの真骨頂は、”社会への問題提起”かなって勝手に思ってますが、

今回の作品は普通にまさかの展開!っていうのが多くて普通に面白かったですし、ミステリー系なのでびっくりもしましたねー。

 

いやー、湊かなえさんの作品はほんと面白いです。

次は何を読もうかねー。

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